阿弥陀仏のなされたお約束については、以前、簡単に話をしましたが、もっと詳しく解説しましょう。
阿弥陀仏は、「すべての人」と、どんな約束をなされているのでしょうか。
大事なのは、約束の内容です。金銭の貸借で言えば、金額に当たります。
阿弥陀仏の本願は漢字36文字で誓われています(浄土真宗のお経で、一番大切な大無量寿経にあります)。
その中に、阿弥陀仏はすべての人を「信楽」にする、と誓われているのです。
『歎異抄』には「信楽」を「摂取不捨(せっしゅふしゃ)の利益(りやく)」と言われています。
「摂取不捨」とは、阿弥陀仏が私たちを「ガチッと摂め取って、絶対に捨てられない」こと。
「利益」は幸福のことですから、「摂取不捨の利益」とは、現代の言葉で「絶対の幸福」といえるでしょう。
この世は無常、いつどうなるか分からない世界です。
終身雇用で安泰と思っていたのに、突然のリストラ。
やっと決まった内定が、一方的に取り消し。
一家団欒の喜びが、愛児の事故死で涙の日々に。
恋人に振られたショックで自殺する人もいます。
健康が取り柄だったのに、末期ガンの宣告。
かつて賞賛を浴びた才能が衰えて泣く人。
これらは皆、信じていたものに「捨てられた」苦悩でしょう。
次回、具体的な事例も交えて、もう少し詳しく話をしましょう。